四十肩・五十肩の原因と回復プロセス|静岡市の整体ASTERRISE
腕が上がらない。夜中に肩が疼いて、目が覚める。
こんな症状で整形外科を受診したら「四十肩だね」と言われた
そういう方は多いと思います。
四十肩・五十肩という言葉はよく聞くけれど、
実際に何が起きていて、いつ頃よくなるのか、よくわからないまま過ごしている方も多い。
今回はその仕組みを整理してみます。
四十肩・五十肩とは何か
医学的には「癒着性肩関節包炎(Frozen Shoulder)」と呼ばれ、
肩の関節を包む関節包や靭帯が肥厚・癒着することで可動域が制限される状態です。
発症しやすい傾向として、以下がわかってきています。
- 発症年齢のピークは40〜59歳
- 女性に多い(特に閉経前後)
- 糖尿病や甲状腺疾患のある方はリスクが上がる
- 長期間肩を動かさない状態が続くと発症しやすい
一般人口の発症率は約2〜5%とされ、珍しい症状ではありません。
回復までの3つの段階
四十肩・五十肩には、典型的な3段階があります。
① 痛み期(Freezing)
肩を動かすと強く痛む。夜間の痛みや寝返り時の痛みを訴える方も多い。可動域も少しずつ制限されていく。数週間〜数カ月続くことが多い。
② 硬結期(Frozen)
痛みはやや落ち着くが、「動かない感じ」「硬さ」が前面に出てくる。可動域制限が明らかになる。約4〜12カ月続くとされる。
③ 回復期(Thawing)
少しずつ動ける範囲が広がり、硬さも軽減。完全に戻るまで数カ月〜1年以上かかることもある。
「全然治らない」と感じているとき、今どの段階にいるかを知っておくだけで、少し気持ちが整理されることがあります。
自然回復の見通し
「放っておけば治る」という話を聞いたことがある方も多いと思います。
研究では、治療を受けなかった方の約94%が可動域をほぼ回復していたと報告されています。
一方で、完全に元通りにならないケースもあり、個人差が非常に大きいこともわかっています。
「時間が解決する」は必ずしも間違いではないけれど、「必ず完全に戻る」とも言い切れない。
そのあたりの正直なところはお伝えしておきたいと思います。
肩「だけ」が原因とは限らない
「四十肩です」という診断は、他に明確な原因が見つからないときに使われることが多い言葉です。
ただ、肩の関節包に明確な変化がなくても、同じように「腕が上がらない」という症状が出ることがあります。
その場合、肩周辺の筋膜の状態や、胸郭・背骨の動きが関係していることがあります。
症状の出ている場所だけに原因があるとは限らない——これは四十肩に限らず、体のいろんな症状に共通する視点です。
まとめ
四十肩・五十肩は「年齢のせいだから仕方ない」と思われがちですが、実際には進行の段階があり、ある程度の見通しを持って向き合うことができます。
どの段階にいるのかを知ること、肩以外の要素にも目を向けること
それだけで、「治らない」という焦りが少し和らぐことがあります。
焦らず、でも放置するわけでもなく、自分の体に起きていることを理解しながら向き合っていく。
それが結果的に回復への近道になると思っています。