四十肩・五十肩の原因と回復のプロセスについて
こんにちは☺️
静岡市葵区鷹匠にある筋膜整体ASTERRISE(アスタライズ)の丹勇人です。
「肩が上がらない」「夜にズキズキして眠れない」
40〜50代を中心に、こうした症状で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

一般的に【四十肩・五十肩】と呼ばれるこの状態は、医学的には「癒着性肩関節包炎(Frozen Shoulder)」と呼ばれ、世界中で研究が進められています。
今回は、その原因や進行の段階、そして筋膜との関係について整理してみたいと思います。
四十肩・五十肩の発症傾向
研究によると、四十肩・五十肩は誰にでも起こるわけではなく、いくつかのリスク因子が報告されています。
- 発症年齢のピークは 40〜59歳
- 女性に多い(特に閉経前後の方)
- 糖尿病や甲状腺疾患を持つ方はリスクが上がる
- 長期にわたり肩を動かさない期間があると発症しやすい
一般人口の発症率は 約2〜5% とされ、決して珍しい症状ではありません。
病態としては、肩の関節を包む関節包や靭帯が 肥厚・癒着し、可動域が制限されることが中心的な特徴と考えられています。
進行の段階(典型的な3ステージ)
四十肩・五十肩には、次のような3つの段階があるとされています(Mayo Clinicほか)
① 痛み期(Freezing/急性期)
- 肩を動かすと強く痛む
- 夜間痛や寝返り時の痛みを訴える方も多い
- 可動域も少しずつ制限されていく
- 数週間〜数カ月続くことが多い
② 硬結期(Frozen/拘縮期)
- 痛みはやや落ち着くが、「動かない感じ」「硬さ」が強い
- 可動域制限が明らかになる
- 約4〜12カ月続くとされる
③ 回復期(Thawing/回復期)
- 少しずつ動ける範囲が広がり、硬さも軽減
- 完全に戻るまでに数カ月〜1年以上かかる場合もある
この流れを理解しておくと、「全然治らない」と焦る気持ちを整理しやすくなります。
回復の見通しについて
「放っておけば自然に治る」と聞いたことがある方もいると思います。
ある調査では、治療を受けなかった方の 約94%が可動域をほぼ回復 していたと報告されています。
一方で、別の研究では「自然回復のみでは完全に元通りにならないケース」も示されており、個人差が非常に大きい点に注意が必要です。
つまり、自然回復は期待できるが、長期化や改善しづらい人もいる ということです。

筋膜から見た四十肩・五十肩
僕自身が施術をしていて強く感じるのは、肩だけに原因があるとは限らないということです。
「肩が上がらなくて整形外科に行ったけれど、特に検査もなく“四十肩だね”と言われて来ました」
そんな方も実際にいらっしゃいます。

四十肩・五十肩は特別な要因がない場合に付けられることが多いです。
ただ、前提として肩の関節包や靭帯が肥厚・癒着して、可動域が制限されることが特徴と考えられています。
一方で、関節包に明らかな変化がなくても「肩が挙がらない」という同じ症状が出ることもあります。
その場合、肩甲骨や背中の筋膜の硬さにアプローチするだことで、数回の施術で腕が上がるようになるケースも珍しくありません。
ここで大事なのは、肩関節そのものだけが原因ではない可能性もあるという視点です。
ですから、まずは信頼できる先生(Dr.)にしっかりと診断を受けることがとても大切。
そして、そのうえで筋膜など“肩以外の要素”に目を向けてみることで、改善の糸口が見つかることも多いと感じています。
ASTERRISEでのアプローチ
ASTERRISEでは、痛みの出ている肩だけに注目するのではなく、全身の筋膜・関節・神経のつながりを含めて評価しています。

「肩が痛い」という症状の裏に、胸郭や背中の硬さが関わっていないか?
日常生活の動作でどんな負担が積み重なっていないか?
そうした視点で、一人ひとりに合わせた施術プランを組み立てます。
- 筋膜の滑りを改善する施術
- 姿勢や動作のチェック
- 必要に応じたセルフケアの提案
こうしたアプローチによって、「長引く肩の痛み」を少しでも前に進められるよう取り組んでいます。
まとめ
四十肩・五十肩は「年齢のせいだから仕方ない」と思われがちですが、実際にはリスク因子や構造変化が明らかになってきています。
また、筋膜という視点を加えることで「肩以外の原因」に気づき、改善のきっかけになることもあります。
- 夜の痛みで眠れない
- 腕が途中までしか上がらない
- 何をしてもスッキリしない
そんな症状でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
静岡市葵区・鷹匠にある筋膜整体ASTERRISEでは、【全身のつながり】を大切に施術を行っています。
【参考文献/参照サイト】
- Mayo Clinic「Frozen shoulder (adhesive capsulitis)」
- NCBI/PubMed:Adhesive capsulitis of the shoulder – review
- Frontiers in Rehabilitation Sciences:Shoulder adhesive capsulitis – risk factors and recovery
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
今後もブログやインスタで、施術のことや日々のことを少しずつ発信していきますので、
よければまた覗いてみてください☺️
筋膜整体ASTERRISE(アスタライズ)

静岡市葵区鷹匠で、筋膜に着目した整体を行っています。
理学療法士としての経験と、『世界基準の筋膜マニピュレーション®』を活かし、
「長年の痛みや不調がなかなか良くならない」方に向けたサポートをしています。
- 静岡市で唯一、イタリア本部からの筋膜マニピュレーション®正式認定者
- 理学療法士歴10年以上
- 慢性痛(肩こり・腰痛など)・自律神経の不調・スポーツでの後遺症にも対応
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