なぜ痛みは「治った?」と思ったらまた戻るのか?筋膜・神経・自律神経の“再学習”という視点
こんにちは。
静岡市葵区鷹匠の筋膜整体 ASTERRISE(アスタライズ)、丹です。
施術を受けた直後は楽だったのに、
数日、数週間たつとまた痛みや違和感が戻ってくる。
「治ったと思ったのに…」
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
これは決して珍しいことではなく、
慢性痛においてはとても自然な反応でもあります。

今回は、
- なぜ痛みは戻るのか
- どうすれば戻りにくい身体に変えていけるのか
について、少し専門的な視点から整理していきます。
だいぶ長文ですので、興味のある方だけ読んでみてください!
Contents
痛みは「その場所が問題」とは限らない
痛みがあると、どうしても
「ここが悪い」
「ここを何とかしなきゃ」
と考えがちです。
ですが、施術をしていて感じることとして、
- 痛い場所を触らなくても変化が出る
- 原因がまったく別の部位にある
というケースは本当に多く見られます。
その背景にあるのが、
筋膜・神経・感覚入力の関係だと思っています。
痛みの出発点は「筋膜内の受容器からの情報」
身体の中には、
- 圧
- 伸び
- 動き
- 位置感覚
といった情報を感知する
感覚受容器(センサー)が存在しています。
筋膜は、この感覚受容器が非常に豊富な組織です。
『筋膜の滑りが悪く』なったり、
『動きが制限された状態』が続くと、
- 正しい情報が脳に届きにくくなる
- 実際よりも強い刺激として認識される
といったことが起こります。
つまり、痛みのスタート地点は、
「筋肉が硬いから」
「関節が悪いから」
だけではなく、
筋膜内の受容器から入る情報がズレてしまうこと
にあるケースが少なくありません。
神経は「安全かどうか」を常に判断している
神経の役割は、
痛みを出すことではありません。
一番の役割は、身体を守ることです。
- この動きは安全か
- この負荷は問題ないか
- これ以上いくと危険ではないか
神経は常に、こうした判断をしています。
過去に
「この動きで痛みが出た」
「この状態が続いてつらかった」
という経験があると、
脳と神経はそれを危険なパターンとして記憶します。
すると、
- 構造的には問題がなくても
- 筋肉が強く緊張したり
- 動きを制限したり
- 痛みとしてブレーキをかけたり
という反応が起こります。
これが、
「もう治ったはずなのに戻る」と感じる理由のひとつです。
自律神経が関わると、なぜ「戻ったように感じる」のか
「施術を受けた直後は楽だったのに、
数日するとまた戻った気がする」
この感覚を持つ方は、とても多いです。
そしてこのとき、
「また悪くなった」
「やっぱり治っていなかった」
と受け取ってしまう方も少なくありません。
ですが、この現象は
身体が元に戻ったのではなく、
自律神経の反応が影響しているケースが多くあります。
自律神経は「痛みの感じ方」に強く関わっている
自律神経は、
- 緊張・警戒(交感神経)
- 回復・安心(副交感神経)
を切り替えながら、身体の状態を調整しています。
このバランスが崩れると、
- 痛みに対して敏感になる
- 同じ刺激でも強く不快に感じる
- 身体の違和感を過剰に意識しやすくなる
といった変化が起きやすくなります。
つまり、
痛みそのものが増えたわけではなく、
痛みの「感じ方」が変わっている
という状態です。
「戻った感じ」は防御反応であることも多い
慢性的な痛みが続いていた方ほど、
身体は長い時間をかけて
「この動きは危ない」
「ここは守らなきゃいけない」
という防御のクセを作っています。
施術によって一度変化が出ても、
- 仕事の緊張
- 睡眠不足
- ストレス
- 無意識の力み
が重なると、
自律神経が再び警戒モードに入りやすくなります。
その結果、
- 動きが硬くなる
- 感覚が過敏になる
- 「また戻った気がする」と感じる
という反応が起こります。
これは失敗ではなく、
身体がこれまでのパターンに一度戻ろうとしただけ
とも言えます。
痛みは「治す」よりも「再学習していく」もの
ここで大切なのが、
再学習という視点です。
長く続いてきた痛みや不調は、身体や脳が
「こう反応するのが当たり前」
と学習してきた結果でもあります。
施術によって楽な状態を体験しても、
その感覚はまだ新しい情報なので、
- 安全だった
- 動いても大丈夫だった
- 力を抜いても問題なかった
こうした感覚を
何度か繰り返し体験することで、
身体は少しずつ反応を書き換えていきます。
この過程で、
- 楽な日と戻る感じの日が混ざる
- 変化に波が出る
ということは珍しくありません。
それは後戻りではなく、
定着する途中に起こる自然な反応だと解釈しています。
ASTERRISEの関わり方
ASTERRISEでは、
「その場で痛みを取ること」だけを目的にしていません。
まずは数回の施術の中で、
- 身体が変わる感覚を知る
- 楽な状態を体験する
- 安心材料を増やす
この土台を大切にしています。
そのうえで、
状態が落ち着いてきた方には、
月に1〜2回ほどのペースで
身体を整えていく
メンテナンスという関わり方を提案することもあります。
この考え方については、
別の記事で詳しくまとめています。
まとめ
痛みが戻るのは、
「治っていないから」といった解釈ではなく、
- 筋膜
- 感覚入力
- 神経の反応
- 自律神経の状態
これらが少しずつ書き換わっていく途中で、
一時的に起こる反応であることも多いです。
もし今、
- 良くなったり戻ったりを繰り返している
- 原因が分からず不安
- 検査では異常がないと言われた
そんな状態で悩んでいる方がいましたら、
ぜひASTERRISEにご相談ください。