膝が痛い…でも本当の原因はどこにある?膝関節の仕組みと“痛み”の背景を探る
こんにちは!
静岡市葵区鷹匠にある筋膜整体ASTERRISE(アスタライズ)の丹勇人です。
歩くたびに膝が痛む、階段の昇り降りがつらい、でも病院では「加齢ですね」と言われただけ…。
そんな風に、膝の不調に悩みながらも、原因がはっきりしないまま過ごしている方は、意外と多いのではないでしょうか?
僕自身、これまでにたくさんの膝のお悩みと向き合ってきましたが、
実は「膝に原因があるとは限らない」ということが、とても多いんです。
今回はそのヒントとして、まず膝関節の構造や痛みの背景について、専門的な視点からお伝えします。
膝は“蝶番”のような関節
膝関節は、
- 大腿骨(太ももの骨)
- 脛骨(すねの骨)
- 膝蓋骨(お皿の骨)
この3つでできています。

動きのイメージとしては、“蝶番(ちょうつがい)”
曲げ伸ばしが主な動きですが、実はちょっとしたねじれ(回旋)も担っていて、
これが膝の柔軟性や安定性に大きく関わっています。
この関節の動きを支えているのが、
- 前十字靭帯(ACL)
- 後十字靭帯(PCL)
- 内側側副靭帯(MCL)
- 外側側副靭帯(LCL)
といった靭帯と、クッションの役割を果たす半月板です。
どれか一つでも不調が出ると、膝は簡単にバランスを崩してしまいます。
膝の痛みと“加齢”はイコールではない
膝の痛みというと、
まず思い浮かぶのは変形性膝関節症(OA: Osteoarthritis)だと思います。
これは、軟骨がすり減って骨が変形してくることで起こる疾患。
特に50代以降の女性に多いと言われています。
PubMedの研究(Litwic A et al., 2013)でも、
- 加齢
- 体重(BMI)
- 筋力低下
が発症リスクとして挙げられています。
ただ、ここがポイント。
膝に変形があっても痛くない人もいれば、
変形がないのに膝が痛む人もいるんです。
つまり、画像で変形があってもなくても、
痛みの感じ方はそれぞれ違うということ。
「異常なし」と言われても膝が痛い理由
膝の痛みでよくあるのが、
MRIやレントゲンでは異常なし。でも痛い。
そんなケース。
その背景にある一つが、筋膜(Fascia)や関連痛といった要素です。
Steccoらの研究(Curr Pain Headache Rep. 2014)では、
筋膜が痛みの発生に関わっていることが報告されています。
また、
- 股関節や骨盤の動きの悪さ
- 足首(足関節)の制限
- 腰や体幹のバランスの乱れ
こういった部分が膝に負担をかけて、痛みにつながっていることも少なくありません。
これが、よく言われる関連痛です。
膝が痛いけど、膝以外に原因が潜んでいるというパターンですね。
膝を良くしたいなら「膝だけ」を見ない
膝は、体の中心と末端をつなぐ大事な橋渡しのような存在。
だからこそ、膝だけを見ていては足りないと僕は思っています。
- 股関節
- 足首
- 骨盤や体幹
このあたりの状態も一緒に見ていくことで、
膝の負担を本当の意味で減らしていくことができます。
次回の後編では、
筋膜アプローチで膝がどう変わるのか、
具体的な施術例を交えてお伝えします。
「膝が痛いけど、どこに行っても良くならない」
そんな方はぜひ続きを読んでみてくださいね!
筋膜整体ASTERRRISE(アスタライズ)

静岡市葵区鷹匠で、筋膜に着目した整体を行っています。
理学療法士としての経験と、『世界基準の筋膜マニピュレーション®』を活かし、
「長年の痛みや不調がなかなか良くならない」方に向けたサポートをしています。
- 静岡市で唯一、筋膜マニピュレーション®正式認定
- 理学療法士歴10年以上
- スポーツ・慢性痛・自律神経の不調にも対応
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